暇だと頭の中がうるさい。何かしないといけない気がするし、だれかと連絡を取っていないと世界から切り離された気がする。数年前までそんなことなかったのは働いていたこともあるけれど、そのころはまだtwitterが元気に栄えていて、趣味の人たちとなんだかんだ交流が盛んだったことが大きかったと思う。離れていて顔も知らないけれど、同じノリを共有できる誰かがそこにいることは、ひとつのコミュニティとして十分に機能していた。
その頃に知り合った人たちとは会って話したり、出かけたり、いろいろな繋がりとして今も残っている。もちろん住んでいる場所の違いで一度も会ったことのない人もいるけれど、やはり私の中では○○さんとしてきちんと覚えている。しかし、盛んにコミュニケーションをとっていたころに比べると、私のTwitterはずいぶん下火だ。そもそもSNSとして度重なるアップデートで使い勝手が微妙に悪くなっていることも理由の一つなのだろうが、一番はみんな年を重ねたことだと思う。生活があるから、18や20歳そこそこのころに比べると積極的にタイムラインに顔を出さなくなった人が多い。それはもちろん、私も含めて。このことに対して悲しいとかはあまりなく、むしろそんな変化を知れるほどに長くお互いをネット上で知っているということ自体が面白いと感じる。とは言え、すっかりおとなしくなった私のタイムラインはもう、いるだけで誰かにかまってもらえるような場所ではなくなったのも事実だ。
となるとやはり、現実の方で新しいコミュニティに入るしかない。ずっと一人で平気ならいいけれど、私はそうでもないからだ。でも毎日連絡を取ったり会ったりするのは厳しい。友達なら月に一回、数時間話せたらベストで、それ以外はそこまで積極的にはなれない。でも毎日一人だと、冒頭でも言ったように世界から切り離されたような気になってしまう。我ながら面倒くさいが、これを解決してくれるのが職場だ。頻繁に人と顔を合わせるけれど、それほど深く入り込まれずに済んで、軽く雑談ができればもう十分なのだ。本当に新しい職場が決まってよかった!このまま求職しているのに決まらず、一人家で毎日を過ごしていたとしたら、メンタルの不調は一生治らない気がする。仕事が決まってよかった!まあ、アルバイトなんだけどね!へへ!
新しい環境に身を置くのは緊張するけれど、楽しみでもある。新しい友達出来たらいいなーと思いながらしばらく出勤する予定だ。職場の人くらいの距離感が心地よいと言っておきながら友達を作ろうとしているのは矛盾しているようだけど、あんまり固くならずにそれくらいラフに構えているのが良いのだと思う。
面接でよく「あなたの強みはなんですか」と聞かれた。そのたびに私は仕事に役立ちそうな自分のスキルや長所を答えていたけれど、実際は「自分が必要としている物事を見極めて、新しい場所に飛び込んでいくこと」だと思う。職業訓練に応募したことも、一人で初めてギャラリーに行ったことも、人からの誘いを断らないで受けてみたことも、そのおかげで多くの人と知り合えて全部結果的に良い判断だった。そうやって気になることにあちこち手を出して試してみることを、人によっては「何がしたいのかわからない」と評価されたこともある。けれどその寄り道は全部、私に必要だからいいのだ。
というわけで来月から、新しい環境に身を置いてみようと思います。どんな人がいて、私はそこでどんな風にふるまうのでしょうか。金銭的に不安なことはまだまだあるけれど、無理せず、居心地よく過ごせる場所が良い場所なのだと思います。