自由な大人

今週のお題「何して遊ぶ?」

晴れた日の公園が好きだ。

人に誘われないと自分から遠出をしないタイプだけど近所をうろうろするのはよくする。特に好きなのが公園に行くこと。公園は大きければ大きいほどいいけれど、ベンチがたくさんあって木と芝生が多く、さらにブランコまであれば多少小さくても十分素敵だと思う。嬉しいことにウチの近所にはこれら全てを満たす公園がいくつかあるので今日はそこまで行こう!と決めた。いつも散歩する時は大抵イヤホンを耳につけて音楽を聴くことがメインになっているけれど今日はなんだか気分じゃない。なんならスマホだって煩わしくて、家の鍵と一昨日買った益田ミリさんの新刊「今日のおやつは何にしよう」だけを持って出発。太陽が明るくてとってもいい天気だ。日焼け止めを塗っていないことに気づき、気持ち帽子を深くかぶる。

ものの数分で到着。平日のお昼の公園はぽかぽかで木漏れ日も美しくとってもとても素敵な雰囲気なのに人っこ一人いない。いい感じに木陰と日向が混ざり合うところに丁度ブランコがあったので座って読書開始。ゆらゆら揺れながら読む短めのエッセイは、誰もいない公園ののんびりした時間の流れと相まって最高だった。足でブランコを揺らしたり、ちょっと漕いだりしながら本を読む。時々人が通るけど特に気にしないでゆらゆら。数年前の私なら人が通るたび「変な人だと思われたんじゃないかな」と思って緊張していたけど、みんな自分の人生を生きていて多少変なくらいじゃ気にも留めないものだと分かればどうでも良くなった。もし通りがかったのが子供だったら退こうとだけ決めて引き続きブランコに揺られる。こうして人は鈍感になっていくんだなぁ。

本を読むのも少し飽きたのでポケットにしまい、ブランコを思いっきり漕ぐ。体が木陰と日向を行ったり来たりして少し目がチカチカした。空を見上げると飛行機雲が出ていたりして、映画中盤ののんびりしたシーンのようだ。意外だったのはブランコを漕ぐのはとても疲れるということ!体が遠心力で引っ張られるたびそれに耐えるのを繰り返すのは最初はなんともないけど20往復したあたりから「なんか…疲れたかも…」という予感がした。子どもの頃はどうだったかなぁと考えてみたけれど、家の近所のブランコはいつも人気で数回しか遊んだことがなかったからうまく比較できなかったので、ブランコはそういうものだ!と結論。

だいたい公園に来る日はお弁当かおにぎりも一緒に持ってきて公園でぼーっとしながら食べるのだけど、今日はもうお昼を食べていたので省略。本も読んで、ブランコも漕いだ。満足。さぁ家に帰ろう。

こういうことをしているとこれを共有できる誰かがすぐそこにいたらなぁと考える。マッチングアプリまたやるかなぁ、でも私は人と連絡取り合うのすごく苦手なんだよなぁ。それに誰かと足並み揃えるわけでもなく一人で好き勝手やっているというのも、自由と責任を感じて大人になった気がするから素敵なのだ。何事も一長一短、そういうこと。

帰宅してスマホを見ると友人からバーベキュー場の予約を取ったよ〜と連絡が来ていた。今度行く予定の屋外アスレチックパークでは友人の希望でお昼はバーベキューになったのだ。私だったらしないだろう選択。きっと楽しくなるはずだ。

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